東方選書<br> 匈奴―古代遊牧国家の興亡 (新訂版)

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匈奴―古代遊牧国家の興亡 (新訂版)

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784497215147
  • NDC分類 222.045
  • Cコード C0322

内容説明

前二世紀から後一世紀にかけて、モンゴル高原を中心に強勢を誇った騎馬遊牧民・匈奴と、秦漢帝国とが、中国北辺や西域を舞台に激しい攻防を繰り返したことは中島敦「李陵」、井上靖「異域の人」などの文学作品や、王昭君の故事などによってよく知られている。本書では、この北アジア史上最初に登場した騎馬遊牧民の勃興から分裂・衰退までをたどるとともに、考古学的知見をもとにその社会・文化を紹介し、古代遊牧民の実態を解き明かす。さらに匈奴の歴史を通じてユーラシア内陸部の遊牧民が東西の歴史に及ぼした影響をも考察する。一九九六年の刊行以来、地道に版を重ねてきたロングセラーの新訂版。

目次

第1章 匈奴の登場(匈奴の源流;匈奴の勃興 ほか)
第2章 匈奴と漢の攻防(漢との対立;匈奴内の漢人と匈奴の内紛 ほか)
第3章 匈奴の文化(匈奴文化の特質;経済と産業 ほか)
第4章 匈奴の社会(匈奴の部族組織;政治権力の発生 ほか)
第5章 匈奴の分裂とその後(匈奴の南北分裂;北匈奴の動静 ほか)

著者等紹介

沢田勲[サワダイサオ]
1942年石川県金沢市出身。1964年明治大学文学部卒業、明治大学大学院博士課程単位取得退学。金沢経済大学から金沢星稜大学教授を経て、金沢星稜大学名誉教授。古代内陸アジア史、環日本海地域史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

coolflat

22
5頁。戦国時代中期の前318年、韓、魏、趙、燕、斉の五カ国は連合して秦を攻めた。この戦争は五カ国側の惨敗に終わったが、匈奴の名で知られる民族がはじめて記録上に現れたのは、このときのことであった。匈奴は五カ国側に呼応して秦と戦い、北に敗走したようであるが、この頃からその名が中国諸史料に散見されるようになるのである。2018/09/14

MUNEKAZ

13
匈奴の概説書。彼らの歴史や文化、社会についてバランスのよい内容で読みやすくわかりやすい。匈奴といえば独自の文字を持たぬ故、考古学的な史料を除けば、中華から見た姿しかわからないというイメージがあるのだが、文字には至らぬとも独自の記号文化の可能性が指摘されていて大変興味を掻き立てられるところ。また古代遊牧国家を「民族」や「人種」といった近代的な目線で探ることの愚かしさも説いており、蒙が啓かれる一冊でもある。2019/10/22

8
古代中国を語る上で欠かせない北方民族である匈奴。切っても切り離せない関係性の中で、時に争い、時に手を結んでいく。中華との付き合い方は強かなるものがあり、しかしそれでいて騎馬民族もまた一枚岩ではないのも中国史しか知らない身であるならばどこか意外に思える。それでいて掠奪するのは裕福である時で、困窮状態であると融和の方向性を辿るのも、騎馬民族遊牧民はどこか達観したものがあったのだろう。何年も前に書かれて、それが改定されるというくらいに、実に濃厚な本でございます。2023/04/01

六点

8
「北方の異民族」匈奴。支那史に激烈な影響を与え、一説には欧州までも席巻した遊牧集団である。井上靖の小説やゲーム、漫画に至るまで、日本社会に置いても多大な存在感を未だ持っている古代遊牧国家である。まさか現代の中共は彼らを中華民族と称するような破廉恥な事はせぬと思う。現代の「民族国家」に慣らされた我々からすれば理解し難い、多様な集団であったようだ。最終的には歴史の闇の中に溶けていくように消えた彼らは、いずれまた世界史に登場しうるのであろうか。近代国家意識やイスラム教意識を超えた時、また彼らは輝くと、信じる。2019/10/10

のんたん 

7
匈奴と言えば中島敦の『李陵』と北方謙三の『史記-武帝紀』の素朴でかつ剛健なイメージ。その匈奴の歴史・文化・社会をほぼ時系列に紹介した本で、とても丁寧に書かれていて読みやすかった。2017/04/08

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