出版社内容情報
辛亥革命以降、中国は激しく動揺し、国共合作、北伐、国共分裂、満洲事変を経て、日中戦争へと突入する。本書では、初期中国共産党の動向および日中戦争期の両国の関係について、客観的かつ鋭利な考察を加える。
目次
1 東アジア政治史研究(広東コンミューン史稿;海陸豊ソヴェト史)
2 日中関係史研究(南京事件と日・米;京奉線遮断問題の外交過程―田中外交とその背景;田中義一と大陸進出;対華和平工作史)
3 研究案内(中共史研究ノート)
著者等紹介
衛藤瀋吉[エトウシンキチ]
1923年、旧満洲奉天生まれ。東大法学部在学中、学徒動員で陸軍へ。広島にて被爆。復員後、東大法学部卒業。東京大学東洋文化研究所助手、東京工業大学助教授、東京大学教養学部助教授を経て、同教授。この間、コロンビア大学東アジア研究所高級研究員、プリンストン大学客員教授、ハワイ大学客員教授も務める。東京大学退官後、青山学院大学教授、亜細亜大学学長、東洋英和女学院院長を歴任。アジア政経学会理事長、アジア研究協会理事長なども務める。現在、東京大学名誉教授、北京大学客座教授。第一回吉野作造賞、第七回福岡アジア文化賞(学術研究賞)受賞。紫綬褒章・勲二等瑞宝章受章
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