北アジアにおける人と動物のあいだ

北アジアにおける人と動物のあいだ

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  • サイズ A5判/ページ数 365p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784497202130
  • NDC分類 384.35
  • Cコード C3039

出版社内容情報

モンゴル・シベリアにおける人と動物との儀礼的な関係に焦点をあて、そこから遊牧・狩猟社会に生きる人々の思考形態の解明を試みる論文10篇を収録。

内容説明

本書は、国立民族学博物館において平成10年度から12年度までの3ヶ年にわたっておこなわれた共同研究会「ユーラシアにおける家畜儀礼の比較研究」の成果である。

目次

第1部 動物をたべる(モンゴルにおける屠殺儀礼の現代的様相;モンゴルにおけるヒツジの摂食タブーに見る動物資源観―‐qai/‐keiを語尾にもつ身体部位名称の分析を中心に;シベリア先住民における魚の禁忌と聖性)
第2部 動物をまつる(「シベリアにおける狩猟儀礼と動物供犠」序論;ユーラシア草原における馬の埋納遺跡(スキタイ時代以前)
古代テュルク系遊牧民の埋葬儀礼における動物供犠―石人・石囲い遺跡における関連遺物を中心に ほか)
第3部 動物をかたる(モンゴル英雄叙事詩における“隠喩の馬”と“動物の馬”;馬の搾乳儀礼「グーニー・ウルス・ガルガハ・ヨス」再考―儀礼の政治性と身体性をめぐって;モンゴルにおける家畜の病気治療観に関する一資料―馬病治療の写本を中心に)

著者等紹介

小長谷有紀[コナガヤユキ]
国立民族学博物館助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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とまる

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ある点を通過すると、行為や結果が全く逆の意味を与えられるのはどの文化にもあること。害のあるものを祀ることで守り神にしたり、ある地域では忌まれるものが所変われば神聖だったり。しかし、それが真逆に見えるのは善か悪か 有害か有益かという視点のせい。どちらにしても、祭り上げることも避けることも 自分達と違う大きさの(大抵は自分より大きな)力を持つものだと認めることに変わりはない。そうして自分達の生活に大きく影響する動物たちを様々な形で扱ってきた各地の人々の文化をぐるりと見回す一冊。2012/07/10

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