出版社内容情報
『「逆転の発想」の経営学―理念と連携が生み出す力―』が出版されてから10年、企業経営を取り巻く環境は時代の流れとともに大きく変化した。新版となる本書は、「ヒトの重要性」というコアコンセプトを残したまま、新たな事例や知見を加えた。
多くの企業は人材のスキル面を重視し、その管理を行いたがる。しかし、本当に重要なのは、「スキルに関するデータベース」作りよりも、「その人材、個人に関するデータベース」だ。そしてそれこそが、社員や顧客に「安心感」を約束することへつながる。頻繁に社員を整理したり、非正社員化したり、商品の価格を上げ下げして、社員と顧客に不安を与えることは、優れた経営戦略とは言えない。
「ヒトを大切にする経営戦略」の実践のために何が必要か、それをどのように活かしていくか、詳述する。
内容説明
「ヒト」と「モノ」の見方を間違えると、環境づくりも間違え、その活用の仕方も間違うことになる。だが、見方を正せば、環境づくりも正され、パフォーマンスが上がる。社員や顧客の「潜在的な不安」を取り除くこと。それが、優れた経営戦略の強い「土台」となる。
目次
第1部 モノの見方―あなたは損をしていないか(「Creativity(創造性)」の育て方
「常識」の落とし穴 ほか)
第2部 経営戦略の基礎理論(経営戦略の役割と策定プロセスおよび組織の3要素;PPM ほか)
第3部 理念型企業(繋がりの経営;本田技研工業―「やってみもせんで」 ほか)
第4部 社会と共生する企業経営(CSRについての誤った解釈;CSR論と企業倫理 ほか)
著者等紹介
合力知工[ゴウリキチコウ]
1988年上智大学経済学部卒業後、93年同大学院経済学研究科博士課程単位取得。福岡大学商学部教授。経営戦略論担当。コロンビア大学客員研究員(2011年~12年)。著書の他、論文多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。