出版社内容情報
地域活性化に対して大きく経済的な分析からと経営的分析手法の両面から分析を行う。これは現実の地域活性化を考えた時、鳥瞰図的に分析を進めるためには経済的視点やその分析手法を活用することが重要であるし、一方、具体的に活性化策を考えるときに、経営的な視点やその分析手法を用いることが重要であるためである。兵庫県立大学に在籍する研究者を中心にまとめた研究書。
目次
序章 地域活性化の定義と本書の構成
第1章 新たな地域活性化の担い手とその課題
第2章 地域経済の発展と政策
第3章 特区制度を活用した地域再生―「あわじ環境未来島」特区の取組み
第4章 産業集積地域の活性化と学習クラスター
第5章 地域再生とクラスター戦略
第6章 地域自治を核とした市民主役のまちづくり―兵庫県朝来市を例に
第7章 文化的資源と創作活動による地域づくりの高度化―岡山県真庭市勝山町並み保存地区
第8章 地域活性化に向けたクラウドファンディングの活用可能性と課題
著者等紹介
池田潔[イケダキヨシ]
兵庫県立大学経営学部教授。大阪市立大学経済学部卒業。博士(経営学)。日立製作所、大阪府立商工経済研究所、北九州市立大学産業社会研究所を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
15
古くて新しい地域活性化問題(ⅰ頁)。第6章が中山間地域の兵庫県朝木(あさご)市の事例分析。秋津野塾は塾と銘打っているが、大規模になり過ぎている気もする(25頁)。小規模でもきらりと光るのが活性化だと私は思うのだが。組織が大きすぎると機動力に欠く、無責任にもなりかねないためだ。各地の事例報告は理解できるが、もう一歩進めて、私は読書会の実践がカフェでは必要だと思う。ワールドカフェでもいいが、核となる基本文献が揃った文庫とカフェと担い手がともに育つ場づくりが必要なのである。2015/01/05
firebaggio
0
兵庫県立大学の先生を中心に各地域の事例が書かれている。2016/01/18