出版社内容情報
農商工連携により何ができるのかを明らかにしたうえで魅力的な商品開発に取り組む事例を紹介し、有効に販路開拓を進める基本的な視点とその実践のポイントについてまとめたもの。
目次
第1章 農商工連携・6次産業化によるビジネスチャンスの創造(地域資源の活用で地域活力を倍増させる―農商工連携・6次産業化への期待;市場規模の目標と政策展開;販路拡大における諸課題と方向性)
第2章 魅力ある商品開発のポイント(事例;地域資源を活用した食料品開発の視点とプロセス)
第3章 販路開拓・拡大のポイント(事例;販路開拓の道筋)
第4章 効果的な支援のポイント(事例;必要な支援機能と支援のあり方)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
12
事例が非常に豊富に取り上げられている。成功モデルから多くを学ぶことができる好著。物語とは、「地域の文化や伝統、歴史、風土、そこに暮らす人々に脈々と受け継がれてきた知恵や技術など、商品が生まれる背景・文脈」(32頁脚注)。換言すれば、文化資本がストーリーを作り上げていくドラマ。特産品開発とは、ホンモノの地域資源を享受したい舌の肥えた消費者を満足させるためのものでありたい。高品質ならば高価でも仕方ない。どこの道の駅にもあるような量産ではなく、限定販売で単価を上げても買う人は買うと思われる。適正価格は信頼の証。2014/01/27