決断と再生―中小企業をどん底から救った男たち

安田 龍平/櫻田 登紀子【編著】

同友館（2010/02発売）

• サイズ B6判／ページ数 225p／高さ 19cm
• 商品コード 9784496046278
• NDC分類 335.35
• Cコード C2034

内容説明

企業再生に心血を注いだ経営者と支援者の７つの物語。実話に基づき、経営者たちの会社や仕事に対する熱意、企業再生を成そうとした勇気ある決断、逆境に耐え続ける諦めない気持ち、ひいては、自分のものだけではない社会の公器である会社や、愛すべき従業員を守ろうとする生き方と、それに共感した支援者の情熱を生き生きと描く。中小企業の経営者、従業員に、勇気と希望を与える一冊。

目次

第１話　長靴社長の本気―鮮魚卸・事業譲渡と特別清算事例
第２話　ニッチな技術とものづくりへの情熱―電子部品製造・民事再生事例
第３話　諦めない木を植え続ける経営―模型製作・知的財産活用と事業承継事例
第４話　限界を認める勇気―環境設備販売・破産からの再出発事例
第５話　経営者自らの実践―板硝子販売・不良債権整理と組織改革事例
第６話　伝統を守る使命―メダル製造・資金調達とＩＴ活用事例
第７話　社長教授の経営哲学―工務店・株式交換と特別清算事例

著者等紹介

安田龍平［ヤスダリュウヘイ］
早稲田大学大学院卒業。大日本製糖（株）・（株）紀文を経て、１９７９年独立創業。（株）ニュー・エスピー（経営コンサルタント業、人材派遣業）社長。ＹＣＳ（安田コンサルティングセミナー・中小企業診断協会のマスターコース）代表。中小企業診断士。日本経営診断学会会員

櫻田登紀子［サクラダトキコ］
筑波大学卒業。（株）バンダイ、大日本印刷（株）を経て、２００８年中小企業診断士として独立開業。地域力連携拠点事業相談コーディネータ、地域活性化支援アドバイザー、（社）首都圏産業活性化協会ＴＡＭＡコーディネータ等。（社）中小企業診断協会東京支部中央支会会員（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[ぴーすけのパパ]

2010年2月発行と、やや古い本です。倒産の危機にあった中小企業７社を題材にして、その再生の過程を描いた実話です。ストーリー仕立てになっているため、読みやすく、当事者の息遣いが伝わる内容でした。再生の条件は次の３つです。①経営者の強い意思。従業員、家族のことを思い、苦境から脱しようという意思の力です。②経営者を支える参謀。会社の内外にいて、経営者を知的、精神的に支えます。③資金提供者。企業をよく知る金融機関、そっと預金通帳と印鑑を差し出す奥さん。意思と知恵と情、この3つが企業経営に必要だと感じました。

2019/04/18

[Hisao Chugun]

この本を読んだからと言って事業再生ができるようになるわけはなく、必要な必要な知識が身につくわけでもない。それでも、再生の現場ではどんなことが行われているのか感じることはできる。また、決まったやり方は通用しない、ケースで対応が違うこともわかる。そして、どんな知識や心構えが必要で、これから何を学ばなくてはいけないか、ざっくりと理解することができます。

2017/10/08