内容説明
日本の中小企業の98%を占める同族会社の見方が変わる。同族経営のタイプや特色、また長所・短所を浮き彫りにすることによって、同族経営の正しい発展、企業統治への道標を示す。併せて同族経営の要ともいえる世襲制、上手なバトンタッチの仕方、後継者の選び方やその育成等の問題について成功例、失敗例を二代目、三代目を中心にして解説。
目次
プロローグ 不二家・パロマ事件が教える同族経営の落とし穴
第1章 同族経営の原点と形態
第2章 ここが危ない!同族経営のウィークポイント
第3章 なるほど、これが同族経営の強みだ!
第4章 揺れる世襲制―二代目・三代目の魅力と落とし穴
第5章 バトンタッチの巧拙が企業の命運を分ける!
第6章 ここが違う!外国の同族経営の強さの秘訣
第7章 同族経営成功のキーワードはこれだ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
5
トップの力が強いというのは、メリットでも有り、また別の側面から見ればデメリットにもなる。デメリットを消そうと思えばそれだけメリットをげんじてしまうことにもなるので、短所を改める際には注意が必要である。デメリットにも目を向け、ストッパとなる役割を持つ人間を作る。その上で適切な人を選ぶことが成長の秘訣となる。2015/12/19
Humbaba
5
社長の交代時期というのは難しい。今まで勤めていた人間が優秀であればあるほど、次の人間にかかる期待は大きくなり、そしてそれに潰されてしまう。また、そもそも次を託したい子どもがその地位についてくれるかという問題もある。毎日のよう家に帰ってきては愚痴を言っているようでは、子供は後を継ぎたいなどと考えてくれなくなる。2013/11/07
Humbaba
4
世襲は必ずしもマイナスばかりではない。デメリットは確実に存在するものの、そのデメリットを最初から理解しておき、低減できるような手を打っておけば大きな問題としないことも可能である。トップに立つ人間が次の人間二同バトンを渡すかをしっかりと考えておくことが重要である。2014/02/24
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