内容説明
「医療」はいま病んでいる。とくに「医療経済」は年々病巣が拡がり、深まっている。現状のままではやがて医療不信を招き、本格的な「医療亡国」への道を辿ろう。本書は、今日的な医療経済の現実を直視し、そこからの脱出策も追求した。
目次
1 しのび寄る「医療亡国」(「医療」は国を亡ぼすのではないか;高齢化で変質した医療;老人保健施設はどこまで育ったのか;「医師過剰」のもたらすもの;薬価差益の実態と功罪;医療経済の特性と市場原理;新しい医療法改正の動き)
2 医療費は誰が負担すべきなのか(老人医療費の負担はいま、どうなっているのか;「組合健保」の財政赤字転落と健保連の主張;日経連など経済四団体、強い危機意識;日本医師会の提言と自民党の対応;心要な「医療」「介護」の区別)