内容説明
いま、制度イノベーションの発想が企業戦略に強く求められている。自己を中心に描いた制度的小宇宙に安住できると信じていた古い通念が急速に崩壊しているからである。企業は自分の生きる場の動揺に悩み、新たな場の創造に向っている。古い枠組みは解体され、新しい枠組みが経済、政治、文化の領域に創造されはじめた。それは制度革命の時代を告げる。では、誰が、どこに、何を創造しようとしているのか?
目次
1部 現代の政治経営(自由と協調の狭間;企業連合の「政治経営」;現代戦略集団の制度摩擦;現代企業の制度戦略)
2部 財界の危機と戦略(企業戦略と財界の役割;財界の制度変革;財界の転機と都市文化)
3部 制度革命の風景(スター産業流転の風土;企業集団と金融革命;現代制度の摩擦と変革)
4部 制度戦略論の世界(制度戦略論の構想;制度戦略の美と論理)