内容説明
財源問題と結びつけながら行う、社会保障の抜本改革とは?行政効率化一辺倒ではなく、財源問題を直視しながら、高齢者福祉や義務教育等の充実や効果的な施策の遂行、地方自治の拡充などについて述べるとともに、フィンランドにおける、福祉・保健医療と教育関係について国庫支出金を中軸とした改革の事例を紹介し、解説する。
目次
第1章 高齢者福祉と財政に関する改革―課題と展望
第2章 社会保障国民会議における医療・介護費用のシミュレーションについて
第3章 介護従事者の賃金労働条件改善の取り組みと課題―介護報酬改定(2009年4月実施)と介護職員処遇改善交付金を中心に
第4章 後期高齢者医療制度の創設と課題―必要な公費負担と消費税をめぐる状況
第5章 フィンランドにおける高齢者福祉の変化(1990‐2006)―1990年代前半の不況以後の高齢者介護サービスと福祉民営化、地域格差問題を中心に
第6章 フィンランドにおける2010年の国庫支出金改革と自治体財政の状況
第7章 義務教育段階の地方教育費の現状と課題
第8章 「子どもの貧困」と就学援助制度
著者等紹介
横山純一[ヨコヤマジュンイチ]
1950年生まれ。東北大学経済学部卒業、東北大学大学院経済学研究科博士課程修了。尚絅女学院短期大学講師などを経て、1986年4月札幌学院大学商学部助教授、1995年4月北星学園大学文学部社会福祉学科教授、2000年4月北海学園大学法学部政治学科教授(現在に至る)。経済学博士(1988年2月、東北大学)。専攻は財政学、地方財政論。1985年論文「プロイセン地方財政調整の展開(1893‐1913)―地方税負担の地域的不均衡とその解決策―」にて第11回東京市政調査会藤田賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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