出版社内容情報
権力の形成基盤、その国際秩序における機能、世界政治の中心的概念である変動・安全保障・戦争・平和との関係を明らかにし、権力を現代の世界政治のなかに体系的に位置づける。
目次
第1部 権力の形成―現実主義理論・アナキー・国家(新現実主義と国際関係の大理論―構造的現実主義理論と現代世界政治;国際関係論におけるアナキー仮説と二次論的アプローチ;国家の機能変容と国家体系)
第2部 権力の位相―国際政治システム・権力・秩序(国際政治におけるシステム理論―国際政治システム・モデルの仮説的試み;世界政治の変動と権力概念・分析;国際秩序と軍事力の役割)
第3部 権力の諸相―変動・安全保障・戦争・平和(国際システム変動の分析とその理論的諸問題;核時代の世界政治と共通の安全保障;大規模戦争理論と核時代;平和価値と権力概念―基本的人権の保障としての平和概念)