内容説明
第三世界で『聖書』はどのように読まれているか。今日、ラテンアメリカ、アジア、アフリカ諸国で静かなうねりをみせている解放の神学を、政治、経済、フェミニズム運動などさまざまな角度から映しだす。
目次
第1章 生みの苦しみ―解放の神学の成立
第2章 貧者のもとへ
第3章 人生の鏡―貧者が聖書を読むとき
第4章 新しい教会―キリスト教基礎共同体
第5章 大地に足をつけて―経験から神学へ
第6章 捕囚と希望―変化する解放の神学
第7章 限りなき貧者の値打ち―西洋人権概念への疑問
第8章 中立はありえない―信仰、政治、イデオロギー
第9章 マルクス主義の利用―実践と神学についての概観
第10章 命の神―解放の神学は宗教をどうとらえているか
第11章 その他の解放の神学―第三世界、黒人、ヒスパニック、そしてフェミニズムの神学
第12章 はたして解放するか―解放の神学への反対論
第13章 前を見つめて