出版社内容情報
日本の研究者に大きな影響を与えたグレサーのマーケティング研究をとりあげ、特に1950年代までの代表的研究テーマである再販売価格維持研究を中心にその意義を検討する。
内容説明
本書は、グレサーのマーケティング経済研究を、マーケティングの発生以来、1950年代にまでその発展の跡をたどり、そこから概念形成、方法、諸理論の形成過程を確認し、その特徴を究明することによって、わが国のマーケティング研究の発展への的確な展望を形成する基盤を提供する。
目次
序章 グレサーのマーケティング経済研究の意義
第1部 グレサーのマーケティング経済研究の基礎(マーケティング経済の基本概念;マーケティング経済の思想的基盤;マーケティング経済研究の特徴)
第2部 グレサーの再販売価格維持研究(英国における再販売価格維持研究;英国における書籍産業の再販売価格維持研究;米国における再販売価格維持研究;米国における医薬品産業の再販売価格維持研究;ロス・リーダー販売をめぐる諸問題;価格差別をめぐる諸問題;再販売価格維持論)
付録 米国におけるマーケティングの定義の史的展開