内容説明
日系企業の進出を通じたメガ都市圏の変容を焦点に中国(上海・天津・華東)における産業クラスターの姿を浮き彫りにする。今日の日本の産業にとり最大の焦点となっている「家電敗戦」・「デジタル敗戦」についても検証。
目次
第1章 「浙江財閥」と近代中国の経済発展(上海概観;寧波商人と金融センター;中国近代の紡績業と浙江財閥)
第2章 グレーター上海日系企業の産業集積(今日の上海の形成;現代上海の生産集積;日系企業の進出)
第3章 長江デルタ日系企業の産業集積(杭州広域都市圏;無錫広域都市圏;南通広域都市圏)
第4章 グレーター天津日系企業の産業集積(トヨタグループの生産拠点配置;中国への進出―事実上の体制転換過程の下で;天津経済開発区への進出)
第5章 電機敗戦と「中国モデル」―「ものづくり」日本の呪縛と企業の機能分解(敗因;新しい生態系)
著者等紹介
有賀敏之[アルガトシユキ]
1960年信州飯田に生まる。京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。1999年筑波大学先端学際領域研究センター(TARA)助教授。現在、名古屋学院大学大学院経済経営研究科教授。京都大学博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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