出版社内容情報
前編では、マルサスの自然神学思想、ケインズの人口減少論や自由放任思想について考察。後編では、マルサス、ケインズ、スラッファの価値尺度についてそれぞれ分析する。
内容説明
本書は、筆者がこれまで研究発表を行ってきた、イギリス・ケンブリッジの経済学者に関する研究論文をまとめたものである。前編では、マルサス「人口論」初版にみられた自然神学思想、ケインズの人口減少論、ケインズの「自由放任の終焉」、ケインズのマルサス没後100年祭記念講演がまとめられている。これらの論稿は、筆者が折りにふれ執筆したもののうち、イギリス・ケンブリッジの経済学者であるマルサスとケインズに関係しており、かつ多くの人に読んでいただけると考えたものを選んでいる。後編では、なぜ測定単位の選定を行わなければならないのかについてのガイドラインをケインズの主張を中心に論じた後、マルサス、ケインズ、スラッファといった偉大な経済学者たちが選定した測定単位(価値尺度)について分析を行う。
目次
前編 マルサスとケインズの諸問題(マルサスの自然神学思想;ケインズの人口減少論;ケインズ『自由放任の終焉』について;ケインズのマルサス没後100年祭記念講演)
後編 測定単位の研究(測定単位選定の意味;マルサスの支配労働単位;ケインズの貨幣および物価の理論;スラッファ体系と分配関係)