出版社内容情報
産業革命以来、工業発展の原動力となり、一国の工業力と技術開発能力のシンボルとなってきた機械工業を対象に、新技術の導入によって引き起こされる諸問題を比較経済史的に分析する。
内容説明
本書は、産業革命以来、工業発展の基本的な原動力となり、一国の工業力と技術開発能力の主要なシンボルのひとつとなってきた機械工業を対象とし、機械工業における新技術の開発と導入にかかわる諸問題を歴史的に分析したものである。
目次
第1部 ヨーロッパとアメリカ―新技術の導入と受容(形成期フランス機械工業の技術的特質―イギリスと比較して;ドイツ機械工業合理化過程における機械設計の受容―テイラー・システム受容との関連で;第一次世界大戦前における英米電機工業の比較考察―交流技術の導入・開発をめぐる受容条件と企業者活動)
第2部 日本の経験と発展途上国の工業化(戦前・戦中期日本における工作機械企業の技術と経営―唐津・大隈鉄工所を中心に;日本工業機械産業の技術発展の統計的分析―その独特な世界的地位;発展途上国機械工業の技術形成―専門分業と市場の問題をめぐって)
第3部 日本とヨーロッパ―技術・労働・企業組織(工作機械におけるNCテクノロジーの導入・日仏比較)