出版社内容情報
本書は現代インフレーションを現代資本主義の体制にかかわる構造的特質に由来するとの観点から、過剰と過少の蓄積格差構造の概念を軸に管理価格インフレ論の再構築を目指している。
目次
第1章 価値と価格
第2章 商品交換と貨幣の必然性
第3章 商品の歴史的規定性について
第4章 生産価格形成における「平均原理」と「限界原理」
第5章 独占価格とその形成メカニズム
第6章 参入阻止価格論の検討
第7章 通貨供給の受動性
第8章 独占価格とインフレーション
第9章 国債発行とインフレーション
第10章 インフレ理論の系譜とその限界