出版社内容情報
本書は80年代の現代日本企業の実態を明らかにし、日系多国籍企業の資金調達・運用・決済の現局面を解明し、それが多国籍銀行、多国籍総合金融機関にもたらす影響を鋭く分析している。
内容説明
本書は80年代、とりわけ85年秋のプラザ合意(G5)以来、急膨脹をとげた現代日本企業の実態を明らかにし、従来ほとんど顧りみられなかった日系多国籍企業の資金調達・資金運用・資金決済の現局面を解明し、それが多国籍銀行・多国籍総合金融機関の生成をもたらすことを理論的実証的に分析を行なったものである。
目次
第1章 多国籍銀行論から多国籍総合金融機関論へ
第2章 1980年代の多国籍企業と日本企業の位置
第3章 多国籍銀行・多国籍総合金融機関生成の論理
第4章 多国籍企業の資金調達・運用と多国籍総合金融機関の生成
第5章 1980年以前のわが国企業の在外子会社と資金調達
第6章 1980年代の在外子会社の資金調達と資本過剰論
第7章 プラザ合意以降のわが国企業の海外進出と資金調達および金融子会社の役割
第8章 金融のグローバリゼーションと金融・資本市場
第9章 わが国金融機関の多国籍総合金融機関化の現段階
第10章 日本の経済協力と政府系金融機関の役割
補章 世界マネー循環危機と政府・通貨当局の役割についての緊急提言