出版社内容情報
世界経済が圧倒的な力をもつなかで、あくまで自立の道を模索する開発途上国のかかえる問題はどのように見えてくるか、ひいては真の自立の道は何を要するか、などを考える。
内容説明
比較経済史の枠組みをつかって第三世界の自立の道をさぐる。
目次
序章 開発研究の比較経済史的枠組み
第1部 南北問題―その現実と理論的課題(基本的ニーズ戦略の意味;ひとつの従属理論―ゼングハースの場合;従属理論から比較経済史へ―ゼングハースの場合;戦後開発論の苦悩―ミントの場合)
第2部 Industrialization 概念の再検討(英語としてのIndustryとIndustrialization;経済学史・経済史におけるIndustryの意味;二重経済論とIndustry―ヒギンズの場合;農業のIndustrialization―自立か従属か)
第3部 小農業変革の道(開発途上国における小農業の合理性について;サルボダヤ運動の意義)