内容説明
本書は、前著『近代フランス産業の史的分析』でフランス資本主義の特質に一定の見通しが与えられたことを踏まえて、第1次大戦を契機とする経済再編に関して、繊維工業を中心とした、国家と産業の関係=国家介入のあり方を視座にして解明を試みようとするものである。
目次
第1章 第1次大戦と戦後改革論
第2章 1920年代の貿易構造
第3章 1930年代の国際競争力と対外経済政策
第4章 繊維企業の合理化―8時間労働法との関連で
第5章 繊維工業の失業問題―1930年代の場合
第6章 経済評議会と繊維工業
第7章 ヴィシィ体制下の中小企業―「産業集中化法」との関連で
資料1 『フランスの商業会議所に関する覚え書』
資料2 経済評議会に関する立法(1936年)
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