出版社内容情報
池永正人[イケナガマサヒト]
著・文・その他/編集
内容説明
水上クルーズの美観、歴史街道の美観、アニメ聖地の美観…地域の美しい風景や動植物、歴史的建造物などの観光活用について、国内外の著名な観光地域を事例に解説する観光地理学の入門書。
目次
第1部 総論(観光地の形成と観光地理学;観光地形成の地域資源“温泉”;観光多様性論―九州横断観光ルート)
第2部 美観の観光資源(砂丘の美観―砂浜海岸の造形美“鳥取砂丘”;海洋リゾートの美観―ハワイ・オアフ島の観光地“ホノルル”;山岳の美観―日本の山岳観光先進地“立山黒部アルペンルート”;温泉地の美観―スイスの温泉保養地“リギカルトバード”;植生の美観―国立公園雲仙岳の“ミヤマキリシマ群落”;野鳥の美観―ラムサール条約湿地釧路湿原の“タンチョウ”;水上クルーズの美観―水都大坂の“水上クルーズ”;歴史街道の美観―ドイツのロマンチック街道“ローテンブルク”;アニメ聖地の美観―アニメツーリズム協会の“日本のアニメ聖地88”)
著者等紹介
池永正人[イケナガマサヒト]
1957年福岡県生まれ。博士(学術)千葉大学。現在、長崎国際大学人間社会学部・大学院人間社会学研究科教授。専門は地理学、観光地理学、観光資源論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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お抹茶
2
著者が考案した観光地域指数は,年間宿泊数の一日平均を人口で除して百倍した値で,観光への依存度を測れる。釧路湿原の給餌場に飛来するタンチョウが増えて感染病伝播が危惧されたため,道内各地に飛散するよう,給餌場の餌を段階的に減らしている。全体的に記述が薄く,地理学の考察の深みがわからなかった。2021/11/06
晩鳥
2
観光地理学の入門として図表も多くとても読みやすい。様々な地域を事例に観光がその場所の環境によって成立していること、観光開発がどのように行われてきたかということが述べられている。2021/05/04
にゃあ
1
週末にふらっと訪れる観光地だが、そのように整備された背景になにがあるのかを考えることはさほど多くない。国内外の著名な観光地が観光地たる所以は、地形や気候が作った風景や、その土地での暮らしや文化・歴史などを上手く組み合わせているのだとわかった。残したいもの、残すべきものがあれど、地元や自治体の賛同や協力が得られないと難しい。特に田舎は人が減っていて暮らしの維持もままならないのになぁと思うと、都会から離れた地域の「持続可能な開発」って一筋縄じゃあいかないねぇ。どうしたもんだかねぇ。2024/10/27
コバ
1
いくつかの観光地(九州とか鳥取とか、スイスとかハワイとか)について、その観光の成り立ちを歴史や地理の観点から紹介。 ある有名な観光地が、どうしてそんなに有名なのか、何が人を惹きつけるのか、そういうことを考えるきっかけになる。
Go Extreme
1
総論:観光地形成と観光地理学 観光地形成の地域資源ー温泉 観光多様性論九州横断観光ルート 美観の観光資源 砂丘の美観砂浜海岸の造形美ー鳥取砂丘 海洋リゾートの美観ハワイオアフ島の観光地ーホノルル 山岳の美観日本の山岳観光先進地ー立山黒部アルペンルート 温泉地の美観スイスの温泉保養地ーリギカルトバート 植生の美観国立公園雲仙岳ミヤマキリシマ群落 野鳥の美観ラムサール条約湿地釧路湿原のタンチョウ 水上クルーズの美観水都大阪の水上クルーズ 歴史街道の美観ドイツのロマンチック街道ローテンブルク アニメ聖地の美観2021/05/13