出版社内容情報
社会・現場・倫理担当者・経営者の視点から、企業倫理について解説。
内容説明
現在でも「企業倫理」という言葉は使う人によってその内容が異なることが少なくありません。極端な場合には、「社会貢献」や「フィランソロピー」「法令遵守」や「コンプライアンス」「企業統治」や「コーポレート・ガバナンス」「危機管理」や「リスク・マネジメント」と同一の言葉として用いられます。言葉の曖昧さは、議論をするうえでよい面がないわけではありませんが、現場で応用する場合には、一貫性を欠くことになりかねません。本書では、あらためて「企業倫理とは何か」という基本的なことを整理しています。
目次
第1部 社会からの視点(「企業」と「倫理」は両立するのでしょうか?;倫理的な行動とは法令を遵守することでしょうか? ほか)
第2部 現場の視点(採用担当者に企業倫理へのとりくみを尋ねてはいけないのでしょうか?;取引先などから「役得」をもらってはいけないのでしょうか? ほか)
第3部 倫理担当者の視点(日本経団連の企業行動憲章をもとに自社の企業行動憲章を作成すればよいのでしょうか?;企業内倫理教育は外部の専門家を招かなければならないのでしょうか? ほか)
第4部 経営者の視点(社外取締役を企業倫理の責任者にすることで十分でしょうか?;経営者は倫理担当者に任せることで十分でしょうか? ほか)
著者等紹介
出見世信之[デミセノブユキ]
1963年生まれ。1997年、明治大学大学院商学研究科商学専攻博士後期課程修了、博士(商学)取得。亜細亜大学短期大学部専任講師、埼玉大学経済学部助教授を経て、現在、明治大学商学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。