出版社内容情報
台湾松下電器の第一線の実務担当者から最高経営責任者まで務めた著者が、成功や失敗、葛藤、問題点、意思決定のプロセスなどを記述する。海外事業に携わる人に多くの示唆を与える書。
内容説明
本書は、著者の台湾松下電器における二五年間の経験を記述したものである。本書は日本企業の海外子会社のすぐれたケースである。現在ではおそらく二万から三万の海外子会社があると思われる。ところが、海外子会社の経営のケース、とくに経営実態をくわしく記述したものは少ない。その点で、本書は貴重である。また、松下電器あるいは松下幸之助をテーマにした書物はすでに多く出版されている。ところが、松下電器の海外経営をとりあげた書物はまだないのではないだろうか。部分的にとりあげた書物や雑誌の記事、あるいは研究論文はあるかもしれないが、松下電器の海外経営をテーマにした書物としては、本書が最初のものと思われる。
目次
第１章 台湾松下電器の設立
第２章 電器流通市場の改革
第３章 市場主導による製品開発
第４章 人材育成による力の結集と発揮
第５章 総合電器メーカーとしての自立経営
第６章 台湾松下電器の成長の要因
