内容説明
ＥＣ加盟国間において企業活動の自由、居住の自由、労働・資本移動の自由等を保証することが提唱されて、それらの実現のためにＥＣ加盟国は、目下加盟国の会社法、税法、独占禁止法、労働者保護の各領域で調整作業が進行中である。そこで本書においては、ＥＣにおける国際経営としての多国籍企業の行動とそれを規制する会計制度について取り上げる。
目次
第１部 ヨーロッパ経済統合と多国籍企業行動（ヨーロッパ経済統合と多国籍企業行動の生成・展開；多国籍企業行動と国際市場統合；ＥＣにおける多国籍企業規制政策）
第２部 ＥＣ会計制度（ＥＣにおける指令の制定と各国会社法の調整；資本会社の年度決算書の会社法的規制―ＥＣ会社法第４号指令の制定、概要および国内化；ＥＣにおける会社の管理組織と監査制度―ＥＣ会社法第５号指令案の制定とその概要；資本会社の決算書監査法人の資格―ＥＣ会社法第８号指令の制定とその概要；ＥＣにおける多国籍企業の会社法的規制―とくに「連結の範囲」について；ＥＣにおける監査制度の会社法的規制―ＥＣ会社法理事会指令の制定と西ドイツ「国内法制化」を中心として）
