出版社内容情報
多発する会計不正の原因の一つに日本企業特有の「企業文化」があげられる。企業文化の切り口から不正抑止のための企業環境を考える。
稲垣浩二[イナガキコウジ]
著・文・その他
内容説明
多くの会計不正事件の原因の1つに「企業文化」があげられる。企業文化の切り口から不正抑止のための具体的施策・監査の視点を明らかにする。
目次
取締役の監督は企業文化の評価から始める
企業文化とは何か
「COSO全社的リスクマネジメント・フレームワーク(戦略およびパフォーマンスとの統合)(COSO Enterprise Risk Management‐Integrating with Strategy and Performance)(June,2017)」
職業的懐疑心を保持する
経営者の偏向(バイアス)の存在を常に疑う
判断の合理性を評価する
不正のトライアングルを理解する
不正の「動機・プレッシャー」となる誘因を無くす
不正を秘密裏に行う「機会」を無くす
罪の意識を軽減し不正実行を促す「正当化」を無くす
汚職指数の高い国の不正リスクを侮らない
人間行動学から不正行為を理解する
「不正リスク管理ガイド(ACFE-COSO Fraud Risk Manegement Guide(Sep.2016)」
フォーレンジック(不正捜査)監査技法
企業文化をいかに監査するか
著者等紹介
稲垣浩二[イナガキコウジ]
有限責任監査法人トーマツパートナー。公認会計士、公認不正検査士、公認内部監査人。1962年富山県生まれ。1985年中央大学商学部会計学科卒業。1984年デロイト・ハスキンズ・アンド・セルズ東京事務所入所(後に合併により監査法人トーマツとなる)。1996年米国デロイト・アンド・トウシュのニューヨーク事務所に赴任。2000年日本に帰任後、2013年執行役(グローバル監査推進担当)に就任。2015年に執行役退任後、2015年ボードメンバーに就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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