内容説明
証券化取引の複雑化・多様化、不正な財務報告、サブプライム金融危機・世界金融危機の発生を背景に数度にわたり見直しが求められてきた特別目的事業体(SPE)の連結会計基準。1980年代後半から世界金融危機以後の現在に至る米国、IFRS、わが国におけるSPEの連結会計基準の設定経緯と、その考え方の国際比較を試み、わが国のSPEの連結会計基準が直面している課題とコンバージェンスに向けた今後のあり方を検討する。
目次
第1章 証券化取引の考え方と特別目的事業体の役割
第2章 証券化取引と特別目的事業体の連結会計基準に関する論点の整理
第3章 米国における特別目的事業体の連結会計基準の形成
第4章 国際財務報告基準における特別目的事業体の連結会計基準の形成
第5章 わが国における特別目的事業体の連結会計基準の形成
第6章 会計基準のコンバージェンスをめぐる初期の動向と特別目的事業体の連結会計基準の位置づけ
第7章 サブプライム金融危機・世界金融危機と特別目的事業体の連結会計基準の見直しをめぐる動向
第8章 特別目的事業体の連結会計基準に関する国際比較とコンバージェンスの方向性
補章1 特別目的事業体に関する開示情報の価値関連性
補章2 特別目的事業体の連結に関する例外規定の改訂と実体的裁量行動
著者等紹介
威知謙豪[タケチノリヒデ]
1977年7月秋田県生まれ。2002年3月京都産業大学経営学部卒業。2004年3月京都産業大学大学院マネジメント研究科修士課程修了、修士(マネジメント)。2007年9月京都産業大学大学院マネジメント研究科博士後期課程修了、博士(マネジメント)。2008年4月愛知産業大学経営学部専任講師。2011年4月中部大学経営情報学部専任講師。2013年4月中部大学経営情報学部准教授。2015年1月‐3月オハイオ大学Robert Glidden客員准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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