内容説明
本書は、19世紀後半から現代までのフランスにおける管理会計の生成・発展を工業会計・分析会計の歴史的な展開のなかで捉え、歴史的な視点から分析を加えることによってフランス管理会計の構造と機能の特徴を明らかにし、さらにその分析を踏まえて会計の構造や機能の一般的性格を明らかにしようとする作業を『フランス管理会計論』としてまとめたものである。
目次
第1部 19世紀フランス工業会計の生成と第二次大戦期までの分析会計の展開(フランス工業会計論の構造とその特質;フランス工業会計論の歴史的意義;プラン・コンタブルの生成と結合性の展開;両大戦間期フランス会計基準化運動の展開とプラン・コンタブルの制度化)
第2部 第二次大戦後における分析会計の定着と管理会計の新展開(プラン・コンタブルと「財務情報システム」;伝統的分析会計の継承と管理会計の新展開;「活動」原理に基づく管理会計論の構想)