会計測定論の再構築―意味論的考察を中心として (改訂版)

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  • サイズ A5判/ページ数 227p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784495160425
  • NDC分類 336.9
  • Cコード C3034

出版社内容情報

意味論的観点から、20世紀初頭におけるアメリカの会計学説や現代会計制度の概念的枠組みを分析。現実の企業会計の課題に応えうる新たな会計測定論の構築を試みる。

内容説明

国際会計基準(IAS)およびアメリカの会計基準(SFAS)の理論的基盤として位置づけられる、「資産・負債観」にたった会計測定論とは、どのような時代的かつ理論的な背景のもとで生成され、さらにどのような特色と問題点を有しているのであろうか。本書は、まずもって、このような問いかけを根底におきながら、現代の企業会計で生じている幾つかの問題点を明らかにすることを試みている。そして、このような考察の結果として、「資産・負債観」にも、『動的貸借対照表論』にも、いくつかの理論的な問題点が存在することを明らかにしている。さらに、本書は、このような状況を視野に入れながら、意味論的考察という新たな方法により、20世紀初頭のアメリカの会計理論に学びつつ、現代の企業会計の課題に応えうる、新たな会計測定論を構築していくことを試みている。すなわち、現在の会計制度の理論的基盤として位置づけられている、『動的貸借対照表論』とも「資産・負債観」とも異なった、新たな会計測定論を再構築していくことこそが、本書の主題である。

目次

第1部 現代の企業会計の現状と課題(会計測定論の意味論的展開の必要性―問題提起と考察の意義;記述論的会計理論の展開―はじめて企業会計を学ぶひとのためだけの章;会計測定構造における資金計算の位置づけ―新たな会計測定論を構築する必然性;会計測定と会計的表現―現代の会計測定論の特色と問題点)
第2部 企業会計の測定構造に関する一試論―20世紀初頭アメリカの意味論的考察の先駆的業績を手がかりとして(会計的思考と企業会計の測定構造―新たな会計測定論構築の手がかりとして;会計測定構造における損益計算の位置づけ―1920年代前後のPaton理論の変遷を跡づけるなかから;会計測定の対象と構造(C.Sprague理論を手がかりとして;W.M.Cole理論を手がかりとして)
要約と展望)

著者等紹介

木戸田力[キドタツトム]
1956年11月茨城県水戸市に生まれる。1985年3月東北大学大学院経済学研究科博士課程単位修得退学。博士(経済学)東北大学〔1995年8月〕。岩手県立盛岡短期大学講師、佐賀大学助教授を経て、1997年4月佐賀大学教授。現在に至る。主な著書に『会計測定の方法と構造―複式簿記システム概説―』創成社1999年9月。『複式簿記基礎演習』(編)創成社2000年4月
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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