出版社内容情報
なくなった人のたましいが家にかえってくるお盆。
ばあちゃんと、さんたと、兄ちゃんは、たましいをおむかえするための火をたいていた。
「しんだ じいちゃんも きてくれるかな。」
さんたと兄ちゃんが漁師だったじいちゃんの話をしていると、ばあちゃんがいった。
「きょうは けっして 魚を とっては いけないよ。」
ところが日がくれると、兄ちゃんがふねをだした。
「さんた、きょうは だれも 魚を とらない。おらたちが ひとりじめできるぞ。」
兄ちゃんがいったとおり魚がたくさんとれて、むちゅうになるふたり。
そのとき、遠くにふたつの光がぺかりと見えて、音もなく近づいてきたのは……うみぼうずだった!
ひしゃく よこせー
ひしゃく よこせー
うみぼうずの声にひしゃくを投げようとすると、「そのまま わたしては いかーん!」というだれかの声が!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
7
C事業所で演じました。2024/08/22
ヒラP@ehon.gohon
6
小学校の夏休み読み聞かせイベント。2024/08/28
遠い日
5
12場面の紙芝居。お盆の時季の、亡くなった人の魂が帰ってくるという言い伝えを下敷きにしたお話。お盆には殺生は禁物。禁を破ればバチが当たる。そこを踏まえてのお話には、どきどきするような緊張の場面や、助かるかもしれないという安心の場面や、緩急に飛んでいておもしろい。ここでは海坊主でしたが、類話もあるので、併せて読んでもいいかもしれません。2024/09/03
白い雲。。
1
紙芝居「ともだちだいすき」12場面。お盆は過ぎたけどお話会で読んでみると、海坊主の話に子どもたちが興味津々。「お盆には海で泳いじゃいけないんだよ」の声あり。伝承はすごい。2024/09/07