出版社内容情報
昔、のろまでぶきっちょなとらは、ねずみにすらばかにされていた。くやしくてくやしくて、とらはねこのでしになることにした。すばやく走るわざ、高いところからとびおりるわざ……たくさんのわざを、ねこからおそわった。そして、「もう のろまじゃねえ。だれにも まけねえぜ!」と、じしんまんまん。そこへやってきたねずみが、とんでもないことをいいだして……。とら、ねこ、ねずみのやりとりがユーモラスなおはなし。2022年の寅年にぴったりな、干支の紙芝居です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
21
強いトラにもこんな弱点があったのだと、話のオチには感心してしまいました。 そこをヒントに出に上がったような内容です。 まさかトラがネコの弟子になるなんて想像できないし、今風のタメ口会話も、不思議と子どもたちに受け容れられそうな紙芝居です。 ネズミにまで軽くあしらわれるなんて、王者の面目丸つぶれですね。 コミカルな紙芝居でした。2022/02/23
anne@灯れ松明の火
19
出版社SNSご紹介。脚本:津田真一、絵:和歌山静子 寅年だし、和歌山さんの絵が好きなので、気になり、予約。タイトル通り、ネコが立派で、トラはのろまでぶきっちょ。強くて、怖いイメージのトラがまさか~。ネズミにすらバカにされ、ネコに弟子入り。真面目に修行し、様々な技を身に着けてきたトラは……。強くなったトラが、”あれ”だけはできない理由がわかる。幼稚園などで演じれば、喜ばれそう♪2022/01/10
ヒラP@ehon.gohon
13
おもちゃ図書館で演じました。わくわくタイム。2022/02/19
おはなし会 芽ぶっく
13
朝読書2年生 今年が寅年とみんな知っていて、おはなしの面白さに楽しんでくれました。猫を「師匠」と呼ぶのがウケて、反応の良すぎる男の子に先生が「師匠」と呼んで、更に盛り上がりました。 中学校でも予定していて、中学校では絵本の『むかしむかしとらとねこは…』 https://bookmeter.com/books/182798 と読み比べ予定です。2022/02/18
そらこ
10
むかし、とらはのろまで、なにをやっても下手くそで、ねずみにもからかわれていた。そこでとらはねこに憧れて弟子になり、素早く動く技を教えてもらうのだが。とらがなぜ木に登れないのか?の昔話を、ユーモアたっぷりに見せてくれる。一生懸命にねこの教えてもらうけれど、ドジなとら。強くなったけれど「ねこの弟子なんておかしい」とねずみにからかわれて、そうなのか?と悩むとら。愚かで、本当にかわいらしい。和歌山静子さんの太い輪郭の絵も、表情豊かで、迫力もある。寅年にかかわらず、いつでもおすすめ。読み聞かせ6分くらい。2022/02/24