フォア文庫<br> 戦艦武蔵のさいご

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フォア文庫
戦艦武蔵のさいご

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  • サイズ 新書判/ページ数 188p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784494026371
  • NDC分類 K913

出版社内容情報

太平洋戦争末期、アメリカ海空軍の猛攻をうけて南海に沈んだ巨大な戦艦の悲劇を当時の乗員が語る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こまったまこ

9
児童向けの本にしては克明な地獄絵図が容赦なく描かれており、大人の自分でもきつかったです。それでも現実に戦争ではこんなことが起きたんだということを伝えたい作者の気持ちは伝わりました。この本には戦艦武蔵の配置図や断面図、浸水範囲想定図が掲載されており、武蔵の巨大さが分かり興味深かったです。また被弾した箇所数と時間も掲載され武蔵が徹底的に攻撃され沈没していく様子がわかり、辛かったです。2015/05/06

hamham

5
完全ノンフィクションではなく、著者の実体験と他の乗員の話をもとにした小説です。 「不沈艦」と称された武蔵がその頑丈さゆえに、執拗なまでに攻撃され、多くの死者を出していく様は悲惨としか言いようがありません。 猪口艦長が好きなので、艦長の常に物静かな様子、怪我を負っても動じず、最期の時まで部下を気遣うやさしさ、遺書の几帳面さに惚れ直しました。安らかに。2013/08/12

ゼクロス

4
中学生時代、私が学校の図書館で手にしたのは、新書サイズではなくもっと分厚いハードカバー版でした。   お汁粉を運んできた少年水兵が吹き飛ばされ、血みどろ阿鼻叫喚の中でも戦いは続き、被害担任艦として袋叩きに遭う武蔵…。   多くの名もなき兵士の死体を積み上げ、満身創痍に苦闘しながら、艦隊は絶好の突入機を逸して敗退していく…。   哀しい物語を、一読下さい(つд⊂)

roatsu

4
小学生の頃に読んでいまだに心から離れない一冊。著者の戦後の思想変遷はさておいて、レイテ決戦時の艦上で繰り広げられた地獄絵図、国家威信をかけて造られた巨艦がなすすべもなく沈没する悲哀はまさしく戦争の悲惨な実相として日本人が記憶すべきことだと思う。尊い命を散らした英霊たちに深く感謝しその死を悼みつつ。2013/02/03

kagamin@enter

2
児童文学…児童文学…ェ…いや。ちょっと待て。これ子供向けなんですか!? 不沈艦と謳われた戦艦武蔵、その元乗組員の作者が語る、シブヤン海での武蔵の最期。体験を元にしている為か描写が細かく生々しい。特に戦死者の様態について筆を尽くして描いている。地獄絵図といえる悲愴な情景は、重く心にのしかかる。てか飯時に読むんじゃなかった……。しかも主人公の僚友達の死に様を詳しく述べたあとに、彼らの生前の夢や希望を語る筆運びの為、「もうやめてください」てなるよ……。退避の章も凄まじい地獄が展開されるし。まじ子供向けなのか…2016/06/12

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