出版社内容情報
不運なことばかりが続いて、いつもぶうたれているネコがいました。そんなある日、ゴミすてばで一ぴきのネズミを助けることになります。ネズミはぶうたれネコをこわがりもせず、二人の間には友情が芽生えていきます。
3歳~
内容説明
いつもじぶんのふこうをぶうたれているネコがいました。あるひ、たすけたネズミとともだちに…。
著者等紹介
きむらゆういち[キムラユウイチ]
木村裕一。東京に生まれる。多摩美術大学卒業。造形教育の指導、テレビ幼児番組のブレーンなどを経て、現在、絵本・童話の創作、作詞、戯曲・コミックの原作、小説の執筆、女子大学講師をつとめるなど、幅広く活躍。『あらしのよるに』(講談社)で、産経児童出版文化賞・講談社出版文化賞絵本賞受賞。同作品の舞台脚本で斎田喬戯曲賞ほか受賞。2005年に映画化
エムナマエ[エムナマエ]
生江雅則。東京に生まれる。慶応大学在学中より、イラストの仕事を始める。1973年『みつやくんのマークX』で児童図書デビュー。86年に失明。89年長編児童話『UFOリンゴと宇宙ネコ』で第18回児童文芸新人賞。90年全盲のイラストレーターとして、第2回障害者アートバンク大賞。92年第18回サンリオ美術賞。95年『夢宙卵』で日本地方新聞協会ブロンズ賞グランプリ。03年『失明地平線』で児童文芸家協会特別賞。07年日本点字図書館野路菊賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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わむう
19
きむらゆういちさんと全盲のイラストレーター・エミネムさんの絵本。不幸であることを人のせいにして運命を恨んでばかりいるネコ。ある日、偶然ネズミを助ける。そのあと熱を出してしまったネコを看病するネズミ。そこから友情が芽生え、ぶうたれてばかりだったネコから見る世界は、とても美しく素晴らしく輝きだす。2018/09/19
小夜風
17
【小学校】いつも自分の不幸をぶうたれてるネコがいました。「あらしのよるに」の木村裕一さんと「全盲のイラストレーター」のエムナマエさん。ネコの境遇が本当にこれでもか!というくらい不幸で、読んでいて辛くなりますが、エムさんの描く星空は優しくてホッとします。2014/02/04
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
7
いつもいつもぶうたれていたネコが、床下に閉じ込められた板ネズミを救うと「ありがとう」と言われ心が揺れる。86年に失明後も絵筆をとるエムナマエさんの絵。2018/10/28
遠い日
4
自分の不幸を思いきり嘆くぶうたれネコ。苦しくつらいことばかりの、これまで。そんなひねくれて、ふてくされたネコが、小さなネズミとの出会いで、少しずつ変わっていく。ネズミの素直なことばが、ネコの心をとかしていく。ひとりより二人。いつもと同じ風景が、今は全く違ってみえる不思議。心開けば、温かい気持ちが通う。2014/05/09
こどもふみちゃん
2
文句ばかり言ってるより、楽しく過ごした方が幸せになれる。2012/11/03