出版社内容情報
ーーこれが、ぼくの虎。
あれは、だれが口にした言葉だろう。5年ぶりに戻ってきた、リアス式海岸の海と緑の町。震災の傷を残したこの地で真莉愛は自身の記憶のカケラを追うことになる。
母方の祖母の家に越してきた小学6年生の真莉愛。5年前に大きな地震があった町で、母と祖母との3人暮らしが始まる。真莉愛は、この町で幼いときに出会った「まさき」という男の子のことが気にかかっていた。しかし、まさきが5年前の震災で亡くなっていたことを知り、真莉愛は静かに衝撃を受けるのだった。もう二度と会うことはできない。まさきのことをだれが覚えているのだろう。わたしはまさきのことを考えたい。離れてくらす父との記憶が薄れていく寂しさを抱える真莉愛だからこそ、まさきの記憶は手放してはならないものとして立ち上がってくるのだった。
震災で失われたいのちに向き合う物語。
内容説明
5年ぶりにもどった町で、幼いころの記憶がよみがえってきた真莉愛。保育園でひとりぼっちだった真莉愛に、やさしく声をかけてくれたまさきくんは、今どうしているのだろう。まさきくんのことを知っている人を訪ねていくうちに、5年前の津波で亡くなっていたことを知った真莉愛は…。東日本大震災でうしなわれた命と、記憶をめぐる物語。
著者等紹介
濱野京子[ハマノキョウコ]
熊本県生まれ、東京都育ち。『フュージョン』(講談社)でJBBY賞、『トーキョー・クロスロード』(ポプラ社)で坪田譲治文学賞を受賞
こうの史代[コウノフミヨ]
広島県生まれ。漫画家。『街角花だより』(双葉社刊、のちにコアコミックス)でデビュー。『夕凪の街 桜の国』で手塚治虫文化賞新生賞、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、『この世界の片隅に』(ともにコアコミックス)で文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、『ぼおるぺん古事記』(平凡社)で古事記出版大賞稗田阿礼賞をそれぞれ受賞。書籍や児童書の装画・挿絵も数多く手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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