出版社内容情報
二年生の信也は、大ばあちゃんが大好きです。でもこの頃、時々おかしなことをいう大ばあちゃん。信也を、昔戦争で亡くなった弟の信夫だというのです。困った信也は近所の植木屋のおじさんに相談にいきます。
小学1・2年~
内容説明
信也は大ばあちゃんが、だいすきです。でも、このごろ、ようすがおかしいのです。おかあさんは「うそをついたほうがいいの」といいますが…。こまった信也は、植木屋の「ほらふきおじさん」にあいにいきます。小学校低学年から。
著者等紹介
宮川ひろ[ミヤカワヒロ]
群馬県に生まれる。金華学園教員養成所卒業。新日本童話教室に学んだ後、「びわの実学校」に投稿。赤い鳥文学賞他、数々の賞を受ける
小泉るみ子[コイズミルミコ]
北海道に生まれる。早稲田大学文学部卒業後、絵を描き始める。「小泉るみ子四季の絵本」シリーズ(ポプラ社)で、故郷を舞台に北の大地の四季を透明感あふれるタッチで描く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佳音
56
これいいのぉ2020/08/24
gtn
24
いずれ理解できるだろうが、「やさしいうそ」があることを子供の頃から知ることは大事。相手への思いやりに繋がるから。それを子供に優しく、さりげなく教えてやる大人にも頭が下がる。全編あったかい本。2023/02/15
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
19
信也の大好きな大ばあちゃんの様子が最近おかしい。信也のことを、戦争で亡くなった大ばあちゃんの弟と間違ってリします。お父さんやお母さんは、伸夫(大ばあちゃんの弟)のふりをしてって言うけど、それは「うそ」をつけってこと、信也は納得できません。ついていいうそがあるのか、優しいうそがあるのか、説明しにくい問題ですが、読んだ子どもが考えられるように導いてくれる本です。2020/08/30
さっきぃ
13
大おばあちゃんが最近変で、信也を昔亡くなった自分の弟の信夫と呼ぶ。お母さんたちは、信夫になっておやり、と嘘をつくようにいうけれど、信也は嘘はいけない、と嫌な気持ちになる。信也がほらふきおじさんの所にいって話を聞いてもらったあと、みんなでうそをついた話を言い合う。相変わらず大人たちが優しい。とても優しい世界。優しい嘘もある。嘘はいけないと子供に言いつつ、嘘が必要なときもあるし、こういう優しい話はとてもいいな。ただ、純平のうそがどこがうそなのかよくわからなかった。2022/08/15
haru
13
子どもに読み聞かせしていたら、うちの息子と学年も嘘の内容も全く同じで、一気に2人とも、親近感が、、、。(もちろん悪い嘘)!! このシリーズ心にホッコリしみて、大好き。嘘には良い嘘もあることをさらりと子どもに教えてくれる本です。2014/10/14