出版社内容情報
さむい冬のある日。カナダの北極地方で、ちいさなホッキョクグマのあかちゃんが生まれました。おかあさんは、あかちゃんにプックという名前をつけました。春になると、プックははじめて巣穴の外にでます。はじめてみる外の世界は、とてもひろくて、みたことのないものがいっぱい! プックのだいぼうけんのはじまりです。
アラスカに滞在して制作をする絵本作家・あずみ虫が、現地で観察した野生動物たちの物語を描きます。小さな子どもから楽しめるストーリーで、動物への興味の入り口となる絵本。ホッキョクグマの親子のあたたかな愛情を、親しみやすいイラストで描きます。
監修協力:村田浩一(よこはまズーラシア動物園園長)
内容説明
「ぼく、おかあさんだいすき!」プックは、いつでもおかあさんといっしょ。でも、こっそり外の世界をのぞいてみたくなって―。動物の親子の愛情を描いたあたたかな物語。アラスカでくらすあずみ虫がであった野生動物のおはなし。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
165
アラスカで暮らす絵本作家・あずみ虫の絵本、初読です。 アラスカで暮らしているだけあって、リアルで温かい物語でした🐻🧸 地球温暖化対策で、ホッキョクグマの絶滅を何とか防ぎたいところです。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000090113.html2023/01/11
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
43
初めて見る外の世界をワクワクしている様子の赤ちゃんホッキョクグマのプックが可愛い。実際目にしたホッキョクグマの親子をモデルにしているのでリアルに感じる。巻末にホッキョクグマの生態についても書かれており学べる絵本。2018年より故・星野道夫への憧れから、アラスカに通い始める。現在はアラスカに滞在し制作をしている。2024/03/01
k sato
34
北極圏で繁殖する哺乳類の母子物語は悲しいエンディングが定番と決めつけていました。しかし、この絵本はホッキョクグマの母子が抱き合う微笑ましいエピソードで締め括られています。雪深い巣穴で生まれ育ったホッキョクグマのプック。巣穴から出て外の世界を見た瞬間の喜びが活き活きと描かれています。シマフクロウを追いかけてみたり、ヘラジカにご挨拶してみたり。プックの五感が刺激されていきます。ときに嗅覚で危険を察知することも学びます。ライチョウに気を取られて崖から転落。母と離れ離れの心細い時間も逞しく生きる訓練なのです。2024/07/08
momogaga
33
【大人こそ絵本】ホッキョクグマの生態を観察して描かれています。作者のポリシーは共感できるので、これからも推していきます。2025/03/29
ヒラP@ehon.gohon
28
アルミをカットして描いた絵と。背景の青、絵が浮き出ているように感じられて、不思議な絵本です。 ホッキョクグマのプックが、生まれて初めて外の世界に出て、様々な体験をします。 絵が、プックの体験を生き生きと描いています。2024/04/10