内容説明
クロクマの子ども、ジョニーがすんでいたのは、世界初の野生動物の保護区、イエローストーン国立公園でした。こわいもの知らずの、あまえんぼうで、なによりも、母の愛情をもとめていたのです…。
著者等紹介
シートン,アーネスト・トンプソン[シートン,アーネストトンプソン][Seton,Ernest Thompson]
1860年8月14日、イギリスの港町サウス・シールズに生まれる。1866年に家族といっしょにカナダの開拓農場に移住。大自然とそこに生きる野生動物を愛し、ナチュラリストになる夢を育んでいった。その後、ロンドンやパリで絵の専門教育を受け、カナダにもどってから動物物語をつぎつぎに発表した。1946年10月23日、アメリカのニューメキシコ州、サンタフェの自宅で没す
今泉吉晴[イマイズミヨシハル]
1940年東京生まれ。動物学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
31
イエローストーンで以前クマを餌付けしていた頃のおはなしです。人間の都合で苦しめられる野生動物に胸を痛め続けたシートンにとても共感していた自分ですが、このジョニーの話は(野生だったらきっともっと早く死んでいただろうな)と思われるジョニーは、動物園だったら長生きできたのかな…など、私が動物福祉を考える源を作ってくれました。2025/05/20
2000
0
広大な広大な国立公園イエローストーン。1900年頃、そこにあるファウンテンホテルの調理室はクマの出入りが自由⁈人はクマとの共存を試みて、まず、餌付けをした。今ならイージーな馬鹿げた愚かな試みてと言うだろうが、当時は大真面目だったに違いない。人間同士の共生も難しいが、動物となるとなおさら……相手への興味が第一歩なんだろうけど、1番の平和って、むしろ、接触がないことかもなぁ。。それを平和とは呼ばんか……2025/02/12
マッメ
0
クロクマのジョニーの物語が綴られているが、それをとおして人と自然、動物の関わり方を考えさせられた。人間の残した残飯を食べながら母グマと過ごすジョニーに起こるいろんな出来事がシートン目線で描かれており、ところどころにあるシートンのイラストがかわいく、楽しくも世界に没入できる作品である。最後の結末にはハッとするところがあり、あとがきにあるように、人の介入で野生動物の生活を壊してしまうことに納得した。しかしシートンが伝えたいことはそれだけではなかったので、そういった部分も含めてまた読み返したいなと思った。2024/12/21
みやや
0
★★★★★2022/01/31




