出版社内容情報
高知市の伝統的な日曜市の風俗を、克明に描きあげた力作の絵本。
<よい絵本>/79年度児童福祉文化賞
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
236
西村繁男・作。あっちゃん(推定、幼稚園年中くらい)とおばあちゃん(推定年齢77歳)が、高知市の中心部で開かれる日曜市へ。端から端まで経巡る午前中を描く。会話は全部高知弁じゃきに、まっことあったかいぜよ(似非高知弁)。何が起こるわけでもないのだが、読者もなんとなく楽しい気分になる。絵は基本的にリアリズムで、細部にいたるまで実に丁寧に描き込まれている。安野光雅の『旅の絵本』のような隠し絵はないが、細部までよく見ると様々な発見がある。2026/05/20
シナモン
135
南国高知の日曜市。暑い夏の朝、日曜市に繰り出すおばあちゃんとあつこ。行き交う人達の土佐弁に賑やかな市の様子が伝わってきます。「~ぜよ」って言うたびに龍馬を思い出しました。行ったことないのにどこか懐かしい。ゆったりした夏の午前中。市のある風景っていいな。2020/05/28
Kawai Hideki
80
高知市の日曜市を、地元の言葉で会話するおばあちゃんと一緒に歩く絵本。フルカラーのページと、色数を押さえたページが交互に出てくることで、夏の暑い日差しの雰囲気がよく出ていると思う。ページをめくるたびに、時間が少しずつ進んでいて、日曜市をぶらぶら歩いているみんなが何をしているか読み取るのも楽しい。2015/08/08
寺
46
坂本龍馬が好きな私は、何度か高知へ行った事がある。高知城下の日曜市も何度か見た。南国らしい良い雰囲気の大きな市であった。その日曜市を追体験させてくれる絵本。夏の午前、孫娘と市へ行くおばあちゃん。市でひまわりや玉蜀黍を買い、知人とすれ違い、孫娘を見失い、猫を一匹貰う。猫用の雑魚を買い、かき氷を食べて帰る。他愛のないようでなんとも良い。たしかにあんな屋台出てたなぁ…と、旅の記憶を思い出す。高知へ行きたくなる。夏は避暑地よりも南国に行きたい。私も冷やし飴を飲みたい。土佐弁も楽しい絵本だった。2015/07/02
いの
21
急に懐かしくなり再読です。土地と人に愛情を込めている絵本です。私がこの場所に行ったのは実家が山奥で遠かったからか数えるほどもありません。明確に覚えているのは「鉢植え」。四角い鉢に可愛らしい盆栽が乗っています。小さな私は多分「美味しいものを買ってほしいなぁ」と思っていた事でしょう。多くの人達が行き交い活気ある市であったことを記憶しています。いつまでもこうした市が残り私達に活気を与えてくれる場所が続くことを願います。早くから実家から離れてしまった私ですけれど生まれ育った土佐の言葉で堂々と読み上げ楽しみました。2020/04/14
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