出版社内容情報
かつて、渡り鳥の雁は日本の冬の風景であった。
1960年代、生息地の激減と乱獲のせいで、日本の雁は絶滅の危機に直面する。
1971年、天然記念物に指定され保護されることになる。著者は雁のねぐらとなる湿地の保全・再生に取り組む。
ラムサール条約登録湿地である宮城県・伊豆沼、蕪栗沼および周辺湿地を舞台に、渡り鳥を守り、本来あるべき日本の生物多様性を取り戻す「ふゆみずたんぼ」の取り組みを紹介。
(もくじより)ガンってどんな鳥?/日本最大級のガンの越冬地 伊豆沼・内沼と蕪栗沼/農業との共生/ふゆみずたんぼの取り組み/全国に広がるふゆみずたんぼ etc
生物多様性、そして環境保全型農業、その両方に光明を見いだした「ふゆみずたんぼ」の取り組みを通して、日本およびアジア各地へと湿地のネットワークをつくり、その先に欧米スタイルではない、アジア発の環境保全のあり方を模索する著者から、未来をになう子どもたちへの提言です。
小学3・4年~
「生物多様性の本箱」~みんなが生きものとつながる100冊~(国連生物多様性の10年日本委員会推薦)
目次
ガンってどんな鳥?
日本で見られるガンの種類
ガンは渡り鳥
日本最大級のガンの越冬地 伊豆沼・内沼と蕪栗沼
伊豆沼の自然と生きものたち
蕪栗沼の自然と生きものたち
水鳥と湿地を守るために ラムサール条約湿地に登録
ガンを保護する
日本のガン、最大の課題
農業との共生〔ほか〕
著者等紹介
呉地正行[クレチマサユキ]
1949年神奈川県生まれ。東北大学理学部物理学科卒業。日本雁を保護する会会長。1981年、日本鳥学会より鳥学研究賞。1994年、日本鳥類保護連盟総裁賞。2001年、「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰(保全活動部門)。宮城県栗原市若柳在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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