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内容説明
「かさじぞう」のお話は、子育ての難しかった時代の、辛い思いを抱えて生きている、じいとばあのお話でした。寒かろ、と笠をかぶせる地蔵は、死んだ我が子の姿だったのでしょう。
著者等紹介
松谷みよ子[マツタニミヨコ]
1926年東京都生まれ。松谷みよ子民話研究室を主宰し、民話採集を精力的に行っている。『龍の子太郎』(国際アンデルセン賞優良賞)など多くの作品がある
黒井健[クロイケン]
1947年新潟県生まれ。『またたびトラベル』(赤い鳥さし絵賞)など多くの作品がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HIRO1970
43
⭐️⭐️⭐️子供と一緒に読みました。2016/02/19
chiaki
41
大好きな昔ばなしを松谷みよ子さんの再話で。冒頭に「あれ?」と思ったのですが、六地蔵さまが思わぬメタファーになっていることに気づいた長女。生み育てることの難しかった時代への松谷さんの想いが伝わり、胸が熱くなりました。気になっていた掛け声は"じんぞに かさくれた じいがいえはどこだべな ばあのいえはどこだべな えいこらさーのさ"でした。"もったいねぇ"と地蔵さまを見送りながら両手をあわせて拝むじいとばあの背中が涙を誘います。最後は"しゃーん しゃん"2020/12/29
ヒラP@ehon.gohon
19
おじいさんとおばあさんに、6人の子どもが生まれて小さい頃に死んでしまったと、二人の思い出話から始まるお話に、心が揺れました。 これまで老夫婦の過去など考えたことがなかったので、新たな物語の膨らみを感じました。 お馴染みの「かさじぞう」ですが、どうしておじいさんが六地蔵さんに笠を被せてあげたのか、その深層心理に触れたような気がします。 このような展開に黒井健さんのしみじみとした絵、特に老夫婦の描きかたが素晴らしいと思います。2019/01/16
退院した雨巫女。
13
善いことをすれば、いいことがある。2010/12/09
いろ
9
ライブで人形劇「かさじぞう」を鑑賞した5歳男児に借りた。雪深い年越しの有名な昔話。松谷さんの語りかけるような柔らかい文章。黒井健さんの,淡い色彩で描かれた冬景色に,しんとした気持ちで読んだ。老夫婦は昔6人の子供に先立たれたとあり,今まで知っていたのとは違う,6地蔵様への切ない優しさを感じた。年越し場面では,貧しいけれど にこやかに過ごす老夫婦の様子が描かれていて,気持ちがほっこり。布団の中でのおばあさんの言葉に ほろり。5歳男児は「がらがら どーん」で喜ぶw 同場面私は何故か老夫婦の顔を怖いと感じる。2013/12/06