出版社内容情報
「世界と戦える日本人リーダーの育成」が急務。
グローバル企業において、日本人は優秀な部下にはなれるが、グローバルポジションは
とれないという事態が起きつつある。外国人、とりわけアジアの優秀なリーダーたちが、
日系企業の重要ポジションを占め始めている。このままでは、日本人はグローバルはおろか、
国内でも重要なポジションをとれないことが危惧される。
日本企業では、なぜリーダーシップ開発が停滞しているのか。グローバルポジションを
とれるリーダー人材は、いかにして輩出されるのか――。
日本人のリーダーがグローバルで戦うために世界基準で獲得すべきリーダーシップスキル、
及びリーダーシップ開発成功の要諦、人事が起こすべき変革、経営のコミットについて、
具体的事例とリーダーシップに関するグローバル・データを織り交ぜながら解き明かす。
内容説明
日本人がグローバルポジションに就けないのはなぜか?VUCAの時代、日本企業が生き残っていくには、世界と戦えるリーダーの育成急務。
目次
はじめに―日本企業から一流のリーダーを輩出する
第1章 今、なぜ、リーダーシップなのか
第2章 日本のリーダーの課題
第3章 日本のリーダーが早期に開発すべきリーダーシップスキル
第4章 日本の人事に求められる変革
第5章 リーダーシップ開発
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Rion
4
今後、人事が経営に重大な影響を及ぼす。日本人の多様性の取り入れ方が苦手なことや、リーダーシップを発揮する仕組みが整っていないことを指摘。日本流の経営(年功序列システム、選抜型育成)などを変えていくべきと主張。やっぱり、全員に一定程度の昇給と役職のコースを与えるのではなく、社員ごとの能力と意欲でポジションを獲得していく方式に変えたほうが良いのではないか?みんなが全員マネジメントが得意なわけでも、プレーヤーが良いわけでもない。社内で様々な専門・総合コースを用意できるといいのかなと感じた。2018/02/18
リン
0
企業視点で記載されているが、個人としても学びが多い。 日本企業では 「成果を出さなくても痛い目を見なくて評価される」というセーフティネットが貼られている反面、性悪説に立つと他律他責でも全く問題ない、と言える。従って、自身の成績が奮わないのは構ってくれないマネージャーのせいだ、などと言い訳が続く。 しかしそれでは個人に成長は無い。そのため、自ら「説明責任(アカウンタビリティ)」を作りに行くことが重要なのだろう。「ここまでは責任を持ちます!!!」と宣言することでやらざるを得ない状況を作ることが望ましい。2023/04/09