一橋ビジネスレビュー 〈63巻1号(2015 SUM.〉 - 日本発の本格的経営誌 「最後のフロンティア」アフリカ

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  • サイズ A4判/ページ数 197p/高さ 28cm
  • 商品コード 9784492820667
  • NDC分類 335.05
  • Cコード C3034

出版社内容情報

日本にとって最後のフロンティアとしてのビジネスチャンスと初めて体験することになるリスクや環境の違いについて専門家が論じます。

経済フロンティアとしては「最後の」、人種や文化面でまったく異なるという点では日本にとって「最初の」フロンティアといえるアフリカ。日本企業や日本政府は、アフリカと今後どのようにかかわるべきか。本特集では、アフリカにおけるビジネスモデル構築やリスク評価にくわしい海外の研究者や、日本企業のアフリカ進出を支援する内外の実務家が、日本企業や日本企業に残されたチャンスは何かを論じます。アフリカで政治的・ビジネス的に成功する戦略のために必要な、従来とは異なるマインドセットとは何か、また、日本がアフリカとの交流を通じて得られるものは何かを考察します。

特集の編著者は、米倉誠一郎(一橋大学イノベーション研究センター教授)。そのほかの執筆者は、マーティン・デイヴィス(フロンティア・アドバイザリーCEO)、タシュミア・イシュマエル(プレトリア大学ゴードン・インスティチュート・オブ・ビジネス・サイエンス〈GIBS〉講師)、
ミッシェル・ルイタース(南部アフリカ開発銀行アフリカリサーチャー)、堺夏七子(JCCP M代表取締役)。

また、インタビューコーナーも特集に連動して、「マネジメント・フォーラム」には南アフリカ共和国駐日特命全権大使のモハウ・ペコ閣下が登場。

ビジネスケースでは、従来にないウェブサービス「BUYMA」を創り上げたエニグモと、組織改革と「キッズタクシー」などのサービスイノベーションの提供に取り組んだ日本交通を取り上げます。

一目でつかむアフリカ

[特集論文―1] 
いまなぜアフリカなのか――最後で最初のフロンティア
米倉誠一郎 一橋大学イノベーション研究センター教授

[特集論文―2]
“日本とアフリカ”地政学・地理経済学的関係の転換――日本企業の視点から
マーティン・デイヴィス フロンティア・アドバイザリー CEO
キーラ・マクドナルド フロンティア・アドバイザリー アナリスト

[特集論文―3]
新しい市場、新しいマインドセット――アフリカ拠点におけるビジネスの構築
タシュミア・イシュマエル プレトリア大学ゴードン・インスティチュート・オブ・ビジネス・サイエンス(GIBS)講師

[特集論文―4]
紛争後/脆弱国家におけるプロジェクトファイナンス――DFIsの役割は何か
ミッシェル・ルイタース 南部アフリカ開発銀行 アフリカリサーチャー
ティエリ・ジョルダーノ 農業開発研究国際協力センター エコノミスト

[特集論文―5]
アフリカに行く日本企業
堺夏七子 JCCP M株式会社 代表取締役

[経営を読み解くキーワード]戦略的忘却

[技術経営のリーダーたち] イノベーティブな開発では、深いところで皆をつないで引っ張っていくことがリーダーに求められる
小木曽 聡
株式会社アドヴィックス 顧問 
トヨタ自動車株式会社 顧問

[ビジネス・ケース] 
エニグモ――ビジネスモデルの構築と成長のプロセス
日本交通――タクシー業界における組織改革とサービスイノベーション

[連載] 無印良品の経営学 第1回(新連載)
西川英彦 法政大学経営学部教授

[コラム] 価値創りの新しいカタチ─オープン・イノベーションを考える 第1回(新連載)
清水洋 一橋大学イノベーション研究センター准教授

[マネジメント・フォーラム] 
社会的結合をイノベーティブに実現させようと模索するアフリカの旗手、南アフリカ
モハウ・ペコ  南アフリカ共和国大使館 駐日特命全権大使

[投稿論文] 
企業内人材の事業創造効力感を高める行動特性
関口倫紀 大阪大学大学院経済学研究科教授

【著者紹介】
一橋大学イノベーション研究センター(ヒトツバシダイガクイノベーションケンキュウセンター)