出版社内容情報
パリ平和会議でのドイツの賠償問題をめぐって『平和の経済的帰結』と『条約の改正』で欧米の政治家、世論に自説の正しさを訴える。
未曾有の破壊をもたらした第一次世界大戦、その結果のパリ平和会議およびヴェルサイユ条約――ケインズは、とくにドイツの賠償問題をめぐって、大ベストセラーとなった『平和の経済的帰結』と『条約の改正』の2冊を著わし、欧米の政治家、知識人、世論に自説の正しさを訴える。
経済学者としてのみならず、ヨーロッパの平和の重要性を唱導した、思想家・ジャーナリストのケインズの姿と活動を記録した「文書集」。
第1部 『平和の経済的帰結』に対する反発(1919-1924年)
第1章 イギリスにおける反発
第2章 アメリカ合衆国における反発
第3章 ウィルソン大統領についての再考
第4章 アメリカ合衆国のさらなる反発
第5章 パリ会議の真相
第2部 ケインズと「内部」および「外部」の意見(1919-1920年)
第6章 条約の解釈
第7章 アムステルダム会議--国際融資提案
第8章 フランス嫌いの告発
第9章 イギリスの財政・金融政策
第10章 国際的復興の見通し
第3部 『条約の改正』 を目指して(1921年)
第11章 パリ会議とロンドン会議
第12章 「欧州の経済見通し」
第13章 『条約の改正』の準備を目指して
第4部 『条約の改正』の書評(1922-1924年)
第14章 アメリカのさらなる反発
第5部 「ヨーロッパにおける再興」(1921-1923年)
第15章 『マンチェスター・ガーディアン』紙の特集号計画
第16章 ジェノア会議
第17章 特集号の完結
【著者紹介】
ジョン・メイナード・ケインズ
目次
第1部 『平和の経済的帰結』に対する反発(一九一九‐一九二四年)(イギリスにおける反発;アメリカ合衆国における反発;ウィルソン大統領についての再考;アメリカ合衆国のさらなる反発;パリ会議の真相)
第2部 ケインズと「内部」および「外部」の意見(一九一九‐一九二〇年)(条約の解釈;アムステルダム会議―国際融資提案;フランス嫌いの告発;イギリスの財政・金融政策;国際的復興の見通し)
第3部 『条約の改正』を目指して(一九二一年)(パリ会議とロンドン会議;「欧州の経済見通し」;『条約の改正』の準備を目指して)
第4部 『条約の改正』の書評(一九二二‐一九二四年)(アメリカのさらなる反発)
第5部 「ヨーロッパにおける再興」(一九二一‐一九二三年)(『マンチェスター・ガーディアン』紙の特集号計画;ジェノア会議;特集号の完結)