内容説明
新世紀においても、都心居住者の増加は進み、熱くなる大都市の熱をどのように処理するかは大きな課題である。事実、地球の平均気温は一〇〇年間に〇・六℃上昇しているのに比べ、東京の気温は二℃以上上昇している。本書は、ヒートアイランドの実態とその対策を、建築や都市生活の面からわかりやすく解説することが狙いである。
目次
第1章 熱くなる大都市(熱帯夜が続く大都市;ヒートアイランドとは何か ほか)
第2章 ヒートアイランドのメカニズム(なぜ都市が熱くなるか;地表面熱収支のメカニズム ほか)
第3章 ヒートアイランドを防ぐクールアイランド(都市河川の冷却効果;河川と水辺空間の再生 ほか)
第4章 都市を冷やす技術(都市の分割・クラスター化;大深度地下利用 ほか)
著者等紹介
尾島俊雄[オジマトシオ]
1937(昭和12)年富山県生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了、同大理工学部建築学科教授、理工学部長。日本学術会議会員。社団法人日本地域冷暖房協会理事長。専門は建築・都市環境工学。東京大学客員教授、日本建築学会会長等を歴任
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