知財の利回り―世界の頭脳が収奪される

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  • サイズ B6判/ページ数 263p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492761830
  • NDC分類 507.2
  • Cコード C3034

内容説明

米国では知財をめぐり新しい動きが台頭し始めている。特許をひとつの投資対象とし、一種の金融資産とみて、知財ビジネスのなかに組み入れようとしているのだ。“知の囲い込み”がその国の競争力を決定づける時代に、日本の戦略が問われている。特許、発明、アイデアに投資する発明資本。その草分けIV社の実態。オープンイノベーション時代の攻めの戦略とは。

目次

第1章 頭脳に投資するファンド
第2章 株・金・土地から究極の投資先へ
第3章 特許ゴロかイノベーターか
第4章 知財大国米国、追う中国
第5章 世界の頭脳が収奪される―日本に残された戦略とは
第6章 日米で同時に進む特許法改正

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かんば

2
パテントトロールはイノベーションを阻害するが、IVはイノベーションを促進させる組織である点で異なる。ただし今後、技術の複雑化やICTの進歩に伴い、オープンイノベーション、発明市場を生み出す方向へ世界が動き出していく中、パテントトロールのような活動もやりやすくなっていく気はする。イノベーションを阻害するトロールをいかに抑えるかも今以上に問題となっていくのかな。それ以前に日本はオープンイノベーションの動きに対応していく必要があるけれど。2012/02/09

poke

1
結構前の出版ではあるが興味深く読めた。インテレクチュアル・ベンチャーズがイノベーションであるのかパテントトロールであるのかそろそろ見えてくるのか。日本も知財についてさらに真剣に考えていくべきなんじゃないかと思った。2016/04/04

kenitirokikuti

1
インターネッツのおかげで商品がグローバルに流通しているさまは誰にも感じられるのだけども、製造する側にはいろいろあんねんな、と分かった。VHSの特許は3社20件、DVDは35社400件、BDは60社2000件。最近は知財というけれども、元の工業所有権をイメージした方がええね。エロ漫画の表現の自由がうんぬんされたりするけど、根っこはアメリカでは工業所有権に著作権もセットになるってことだ。2016/02/21

Kyo-to-read

1
IVのビジネスモデルを解説しており、勉強になりました。2010/03/05

helpless

1
自分には未知の分野の内容で。頭がバキバキと刺激を受けるのが判るほど興味深い内容。オバマ政権になり先発から先願へ変更され。世界的うねりはくるのか。楽しみだ2010/05/25

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