出版社内容情報
公共工事の入札・発注はわかりにくく、国際摩擦の一つともなっている。廃棄物処理事業の具体的事例に基づいて、そのプロセスを解明、公正化のための提言を行う。
内容説明
10兆円公共事業費を動かす談合発注の改革と市民に開かれた手続きの確立を促す実践の書。廃棄物処理プロジェクトを事例とする市民・行政・メーカー・コンサルタント・議会の役割を提言する。公共事業における国際化の課題に対して、「適正な発注手続き」を提言する。
目次
序章 発注手続きの適正化へのアプローチ
第1章 発注手続きの実際―発注手続きに関するキーワード
第2章 発注手続きの現状分析
第3章 豊橋ユーレックス計画―エンジニアリング競技によるフィジビリティスタディ
第4章 町田リサイクル文化センター計画―流動床式焼却炉の採用に係わる発注手続き
第5章 韓国における廃棄物処理事業の事例検討―コンサルタント業務の国際化に関する課題と今後の方向
第6章 吹田市における発注手続きの事例検討―新処理システムの開発エンジニアリング
第7章 奈良県破砕選別処理プラントの事例検討―実施設計審査と性能試験の方法
第8章 談合メカニズムの解明―公共事業トラストの成立
第9章 発注手続きの適正化方策