出版社内容情報
M&Aを株式市場の評価という視点から実証分析した書。買収企業と買収対象企業の富の配分や、M&Aが株主価値を増大させるのかなどを検証し、実務への示唆も述べる。
内容説明
株価を軸に日本のM&Aを徹底検証。米国での検証結果と対比させながら、日本のM&Aと株式市場の課題に迫る。
目次
第1章 敵対的M&Aと株式市場
第2章 M&Aのケーススタディ―ライブドアVS.ニッポン放送
第3章 日米のM&Aと株式市場の評価―先行研究サーベイ
第4章 日本のM&A―実証分析の前提
第5章 M&Aの株価効果と取引形態
第6章 M&A発表日の株価効果に関する要因分析
第7章 合併比率と株価―合併アービトラージ取引の分析
第8章 日米のM&A市場の比較と長期株価効果
第9章 終わりに―M&A実務への示唆と今後の研究課題
著者等紹介
井上光太郎[イノウエコウタロウ]
1966年生まれ。マサチューセッツ工科大学にてMBA、筑波大学にて博士(経営学)取得。KPMGのM&A部門ディレクターを経て、名古屋市立大学大学院経済学研究科助教授
加藤英明[カトウヒデアキ]
1950年生まれ。ユタ大学にてMBAおよびPh.D.取得。筑波大学、神戸大学などを経て、名古屋大学大学院経済学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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hosojin
0
読み終えたー。M&Aと株価の関係性が丁寧に説明されていて、非常に理解しやすかった。M&Aを勉強するなら必ず読んでおいた方が良いと思う一冊。2011/05/04
メルセ・ひすい
0
8-25 赤48 村上フアンド ホリエモンとは М&Aが実際に株主に富をもたらしているかどうかの実証研究はあまりなかった。‘90から06までの日本のМ&Aと株式市場の関係を統計的に浮き彫りにする。興味深い発見の一つは買収する企業の株価がプラスとなっている例は「М&A先進国」と言われる米国では見られない。買収後に株価低迷に見舞われるケースが多い。対照的に日本では十分なプレミアムが支払われることなく、結果的に買収する側の株主が得する格好になっている。 2007/02/20
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