出版社内容情報
投機と混沌が支配する株式市場に科学的分析の光を当てようと、格闘する学者・実務家の群像。市場変動の法則・投資理論の生成を生き生きと描く異色の大河ドラマ。
目次
序章 諸国民の富の革命
第1部 株式相場の科学的研究の幕開け
第2部 全体と部分―ポートフォリオ理論の発想
第3部 偶然の悪魔―ランダム・ウォークと効率的市場の経済理論
第4部 株の真の価値は何か
第5部 象牙の塔から街へ
第6部 今後の展望
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fragro
2
「MM」と見て、「マジ」で始まる以外の語句を連想できる人ならモリモリ読める。「たとえ神の見えざる手がぎこちなく、心がなく、不公平であるにしても、中央集権主義の経済計画委員会よりはよっぽど巧みにかつ公平である」とは名言で、ひょんなことで目にした或る御用学者の(あろうことか新社会人に向けたとする)大変愚劣な駄本のせいで抱いた不快感を少し和らげてくれた。 続編たる「アルファを求める男たち」には、本書の「普及版」に参照がなされているので、わざわざ古書店で本書を引っ張り出して読む意味合いは乏しいかもしれない。2023/02/11