内容説明
前史的政策過程から将来像にいたる介護保険法のグランドデザインをすべて網羅した画期的研究。介護保険制度の立法に至る経緯、制度の基本的な仕組みとその相違点、制度実施後に各国において生じてきた問題、これに対する各国の対応と制度改革の内容等について比較検討を行い、介護保険制度の相違点を明らかにした。
目次
第1部 3カ国の介護保険制度比較(3カ国の制度の相違点比較;3カ国の介護保険の制度化の背景;3カ国の介護保険制度の主な相違点とその要因考察)
第2部 日本の介護保険制度(日本の介護保険制度の基本的な特徴;介護保険制度創設論議の底流;介護保険制度創設をめぐる利害関係と調整;介護保険氏江戸の創設過程;介護保険制度の5年後見直し;平成18(2006)年度の介護報酬改定)
第3部 ドイツの介護保険制度(法定介護保険;第1次改革;評価と展望;20年間に及ぶ論議の回顧)
第4部 ルクセンブルク大公国の介護保険制度(ルクセンブルクの介護制度の動向;介護保険の構造;3カ国に共通する今後の課題)
付録 ドイツ、ルクセンブルク訪問調査記録
著者等紹介
和田勝[ワダマサル]
昭和44年7月、厚生省入省。三重県福祉部児童老人課長、保険局企画官、年金局企業年金課長、社会局生活課長、薬務局経済課長、児童家庭局企画課長、保険局企画課長、大臣官房総務課長(平成5年4月から7年3月、東京大学経済学部講師(非常勤))等を経て、平成6年7月~9月、大臣官房審議官(医療保険、老人保健、介護問題担当)、高齢者介護対策本部事務局長。国際医療福祉大学大学院教授、順天堂大学客員教授、健康保険組合連合会参与(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。