出版社内容情報
金融分野の規制の缶詰・損保はいま規制撤廃の進行で競争が一段と激化している。横並び体質から脱却しいま何を改革するべきか!保険不信の時代の損保の課題と対策は!
内容説明
近年、自然災害、相次ぐタンカー事故、航空機事故、食品事故、また環境問題等々地球規模で巨大な、複雑な、また多様なリスクが発生している。個人生活も企業活動も、リスクに直面し、対応を迫られており、損害保険産業は安全保障産業として、これらのリスクに対処している。本書は、規制の缶詰といわれ、改革を迫られる損害保険産業の構造と算定会料率廃止の影響を、具体的な数字によって、また長年の実務経験をベースにできるだけ、客観的に分析し、解釈し、評価を試みた。そして、ビッグバンの当面の課題を明らかにし、自由化・規制緩和は新たなエネルギーを生み出し、経営の選択の幅を拡大するビジネスチャンスであるとしてとらえ、短期マイナス、中長期プラスとの視点から展望を行った。また、自賠責保険は行政改革との関連、地震保険はわが国の危機管理と関連し、それぞれ新たなシステムの確立を求められており、課題と対応を明らかにした。
目次
第1章 ビッグバンの衝撃
第2章 損害保険市場の現状と問題点
第3章 ビッグバンと規制の枠組の変貌
第4章 米国における保険料率制度
第5章 収益構造の変化とビッグバン
第6章 保険経営の当面の問題・中長期の課題
第7章 消費者とビッグバン
第8章 自動車保険の今日的課題
第9章 地震保険制度の再構築